第六問 産業ストレス
産業ストレスに関して、最も不適切なものを選びなさい
- 職場でのパワハラの定義とは、「同じ職場において、人間関係や職務上の上下関係などの優位性を利用して仕事の適正な範囲を超えて身体的・精神的な苦痛を与える、または職場環境を悪化させる」行為
- アメリカ国立労働安全衛生研究所の職業性ストレスのモデルでは、個人的な要因は、①自己評価、②性格、③職業、④雇用保障、⑤性別がある
- アメリカ国立労働安全衛生研究所の職業性ストレスのモデルにおけるストレッサーには、①職場環境、②対人責任制、③交代制勤務、④不十分な技術活用がある
- 職場でのパワハラは以下の5つに分類される。①身体的な攻撃、②精神的な攻撃、③過大な要求、④過小な要求、⑤人間関係からの切り離し
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正解:④
パワハラの定義は優越的な人間関係を背景とした言動。業務上必要な枠を超えた言動で就業関係を害されること
第七問 職業ストレスモデル
アメリカ国立労働安全衛生研究所による職業ストレスモデルに関して、最も不適切なものを選びなさい
- 職業ストレスの膨大な研究・報告から作られた仮説。職業ストレスや病気の発生の関係に総合的に理解するための参考となる
- 急性ストレス反応には、①心理的反応(抑うつ、不満)、②生理的反応、③行動化(薬物使用、事故、欠勤)などがある
- 職場のストレッサーには、①職種、②人間関係、③不十分な技術活用、④職場環境がある
- ストレス反応の過程に影響を与えるものは、上司や同僚、家族による支援、個人的要因、仕事以外での要因などの緩衝要因がある
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正解:③
①の職種は職場のストレッサーではなく、個人要因となるため
第八問 産業ストレス
産業ストレスに関して、最も不適切なものを選びなさい
- 厚生労働省が2016年に行ったパワハラに関する実地調査では、3年以内にパワハラを受けたことがある労働者は7割、パワハラ対策を行っている会社が5割あった
- 事業所が導入したテレワークは、労働者に自由な働き方を提供したが、一方でコミュニケーションの低下や業務・勤怠管理が難しくなり、在宅ワークでの孤立感が懸念されている
- 職務による精神障害の労災件数は年々増加し、2019年には2000件を超えた。一方で脳や心臓疾患の労災件数はその半分程度である
- 女性が活躍するためには、マタハラやセクハラが大きな阻害要因になっており、法的対策がとられている
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正解:①
過去3年以内にパワハラを受けた労働者の割合は32.5%
第九問 ライフサイクル、雇用形態、ストレス
女性労働者やライフサイクル、雇用形態、ストレスに関して、最も不適切なものを選びなさい
- 30代後半から45歳までの壮年期労働者は、同業種の他企業から即戦力として求められ、移籍後に社風や仕事の進め方、人事評価に戸惑い、メンタルヘルス不調に陥る社員が見られる
- 高年齢の労働者は年齢とともに反射神経や記銘力が低下し、流動性知能(情報の獲得・処理する能力)は40歳をピークに低下し、今までの経験、知識を生かした総合定期に判断する能力(結晶性知能)も低下するため、80歳になると50歳の半分となる
- 正規雇用者、失業者、不本意型非正規雇用者(職がないため仕方なく非正規雇用者となったもの)、本意型非正規雇用者を比較すると、不本意型は本意型よりもストレスや心身症状が多く、失業者に近い特徴を示した結果もある(非正規労働者の希望と現実-不本意型非正規雇用の実態」2011年
- 女性労働者によるストレス対策としては、労働基準法、ワーク・ライフ・バランス憲章、ハラスメント対策ガイドライン、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法などの活用がある
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正解:②
結晶性知能は80歳まで上昇し続ける
第十問 非正規労働者や高齢労働者のストレス
非正規労働者や高齢労働者のストレスに関して、最も適切なものを選びなさい
- 定年の延長に伴い高齢労働者が増えている。この世代の就労意欲を調査した国際比較では、先進国の中で日本は低いほうであることが報告されている
- 総務省による労働力調査によると、役員を除く雇用者総数は2016年平均で5400万人で、正規雇用者も非正規雇用者も女性のほうが割合が高い
- インターネットで行われた2012年の調査では、非正規雇用者は労働者自ら希望して非正規雇用を選んだか同課でメンタルヘルスに大きく影響を及ぼしている。また現在の就業状況にかかわらず、ポジティブなキャリア感を持つ非正規雇用者のメンタルヘルスにとって重要であることが報告された
- 高齢の労働者の結晶型知能は80様まで増え続けるが、流動性知能については20歳頃にピークを迎えて低下する一方であり、高齢労働者の特性を生かした職務設計と処遇を考える必要がある
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正解:③
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